墓石 浸透性吸水防止剤塗布

いつも、株式会社 アクト・ビズHPをご利用頂き誠にありがとうございます。

今回のビズ日記は、墓石に関する浸透性吸水防止剤塗布に関するご報告です。

特集ページでも掲載していますが、石材トラブルの要因のほとんどは「水分」です。
この「石材」と「水分」の関係を改善するだけで、多くのトラブルは防止できます。
分厚い御影石であったとしても、石材トラブルは発生します。

お墓 汚れ 保護剤

今回は、国産の徳山石を使用!そして、技術や石への思い、道具一つまでこだわる
石屋さんで全て国内加工!墓石へのコート塗布は何度も経験していますが緊張しますね。
しかし、私もしっかりと自分の役目を全うしますよ!


使用する保護剤は「御影石用浸透性吸水防止剤 AD-ホワイト」です。

御影石用の浸透性吸水防止剤としては、定番のAD-ホワイト。
磨き面でもしっかりと浸透し、しっかりとした吸水防止効果が得られます。色戻りも良いのも特徴です。


今回の石種は「徳山石」です。才数は50才で、パーツ数は約60となります。


刷毛にたっぷりと染み込ませたコートを、石の真ん中に置き、周りに広げ染み込ませる様な
イメージです。文章でお伝えするのはなかなか難しいですね。


たっぷりと液溜まりができるように、しっかりと塗布していきます。


塗布後、しっかりと染み込むまで放置している状態です。放置時間は約5分程度です。


コート剤が滴る様にしっかりと塗布していきます。縦面はコート剤が留まらず垂れるため
何度かに分けて繰り返し塗布しました。


十分に染み込んだ後は、ウエスを使用してしっかりと拭き取ります。鏡面仕上げの場合は、
特に拭き残しに注意して下さい。(粗拭き用と仕上げ用のウエスを分けると無駄なくきれいです)


字彫りの部分は刷毛を縦横斜めにして、塗り忘れが無いように塗布です。
彫りの細かな部分を拭き取る時は、ウエスが引っかかるなどするので注意して下さい。


塗布完了後の状態です。このまましっかりと乾燥させ、建込みに備えます。
今回は、各工程の時間も十分にあるのでしっかりと乾燥養生ができそうです。


今回の作業のまとめ
石の才数・・・・・・・・・・50才
パーツ数・・・・・・・・・・60パーツ
使用材料・・・・・・・・・・AD-ホワイト
コート剤使用量・・・・・・・約1.12リットル
ウエス使用量・・・・・・・・50枚
作業時間・・・・・・・・・・約4時間半
作業人数・・・・・・・・・・1名

※墓石の裏面には塗布は行っておりません。AD-ホワイトは裏面処理不可です。


私がこの業界に入った頃も「墓石にコートなんて・・・」と言われていた方が多い時代でした。
しかし、今ではコート処理をおすすめしている墓石店さんもいらっしゃいます。

墓石を購入する側には、汚れの染み込みや石自体の劣化を抑制する事で、掃除しやすく
長く綺麗な状態を維持できる事が大きなメリットとなります。

墓石を販売する側は、引き渡し後に発生するシミなどによるお客様とのトラブルを最小限に
抑える事が可能となり、自社の品質向上や同業他社との差別化となります。

さあ、あとは石屋さんにお任せしました!
建て込み後の様子は、後日ビズ日記でお伝え致します!