ピンコロ 
基本正方形ですが、割肌の様な歪な面を持ち、
多くの場所で使われている石です。



こちらのピンコロは、石屋さんの敷地内にあったもの何年もの間、このままの状態。おじゃまする度に気になっていました。今回は石屋さんの、ご好意でピンコロをたくさん頂きました。


ピンコロの表面にはコケや泥汚れがしっかりと付いています。山積みにされていた上に、タイルの在庫品が置かれていたため屋根となり水垢汚れなどは付いていないようです。

石 → コケ → コケスカット
という訳で今回は、コスカットを使用して
「ピンコロの再生」です。


そして、最後に御影用浸透性吸水防止剤AD-ホワイトを塗布しいつまでもキレイを保てるように「ピンコロの保護」です。まずは、コケスカットを使用してピンコロの洗浄をしてみます。



こちらの写真はコケスカットの塗りムラです。コケスカットが垂れた箇所だけキレイになっていました。

この日は天気もよかったため、翌日まで乾燥させて、御影石用浸透性吸水防止剤 AD-ホワイトを塗布です。

今回は塗布と言うよりも

「どぶ漬け方式」です。


一つ当たり30秒ほど、どぶ漬けし次から次へと染み込ませていきます。

70個程度のピンコロをドブ漬けしました。

使用したAD-ホワイトは約2.5Lでした。

3日間の乾燥養生後に水をかけてみました。

左が無塗布 しっかりと水を吸っています。右がAD-ホワイト塗布 吸水が著しく低下し濡色になっていません。汚れ水が染み込み難く、またコケも発生しにくいため、いつまでもキレイな状態を保つ事ができます。


浸透層を確認して頂きたかったのですが、写真では思ったように浸透層が写せませんでした。中央部が吸水し濃くなっている事がおわかり頂けますか?


今回の「ピンコロの再生」いかがでしたでしょうか。作業自体も簡単、作業時間も1時間程度という短い時間で、長期在庫の廃材だったピンコロを蘇らせる事ができました。


蘇ったピンコロは、わたくし店長の家に使わせて頂きました。玄関アプローチに使ってもうすぐ3週間が経過していますのでその後の様子はビズ日記でご報告させて頂きます。


【ご注意下さい】
浸透性吸水防止剤 AD-ホワイトは石裏面への塗布は、接着強度が落ちますのでおすすめしておりません。ご注意下さい。